環境カウンセラー制度改革提言 Our environmental counselor system reform
わたしたちは昨年度から環境カウンセラー制度の現状と未来について様々な基礎的検討を行ってきました。今年度はこの制度について、全国の会員の意見を集約します。
それをECUの制度改革提言としてまとめ、公表します。
We performed various basic examination about the present conditions and the future of the environmental counselor system from last year. About this system, We gather the opinion of members of the whole country this year.
We gather it up as a system reform proposal of ECU and announce it.
平成26年度に「環境カウンセラー登録制度」運用等業務として日本環境協会が環境省から委託された業務の成果品報告書です。「平成26年度環境カウンセラー制度検討会」での議論を「環境カウンセラー登録制度の在り方について」というタイトルで報告書にまとめたものです。制度検討会には委員としてECU佐々木進市理事長を含む2名の環境カウンセラーが参加しました。
今後はこの報告書の内容に沿って制度変更がおこなわれることも考えられます。
ただし、この報告書では詳細にわたる変更内容のつめは行われていませんので、わたしたちの提言がそれを補うことになります。制度変更で直接影響を受ける当事者である環境カウンセラーのみなさんにぜひお読みいただきたい報告書です。
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報告書目次
はじめに p.1
1.環境カウンセラー登録制度の概要 p.2
(1)制度創設の背景 p.2
表1 環境カウンセラー制度に関連する社会の動き
(2)制度の運用と現状 p.4
表2 申請者数と合格率の推移
表3 登録者数の推移
2.環境カウンセラー登録制度の問題点・課題とニーズの変化 p.5
(1)制度検討会 p.5
表4 環境カウンセラー登録制度に係る検討会等のテーマ
(2)制度見直しの背景と検討会のテーマ p.6
①2003(H15)年 制度検討会
②2008(H20)年 活性化推進検討会
③2010(H22)年 意見交換会
④2011(H23)年 募集要項見直し検討会
⑤2012(H24)年 制度検討会
表5 環境カウンセラーの課題
3.環境カウンセラー制度改革案 p.9
(1)国の登録制度を維持
(2)中央集約から地域分散
(3)民間団体との連携と受益者負担
表6 環境カウンセラーの課題解決策
図1 環境カウンセラー事業 運営体制図(現状)
図2 環境カウンセラー事業 運営体制図(将来)
4.新制度への移行 p.13
(1)調査及び移行準備
(2)モデル事業
(3)本稼働
表7 ロードマップ
・・・以下は報告書の抜粋です。
報告書が提示する環境カウンセラーの「課題」と「解決策」
環境カウンセラー事業 運営体制図(将来)
ロードマップ 2015ー2019
新体制への移行の3段階 (ロードマップの説明)
行政事業のレビューは毎年行われていますが、環境カウンセラー事業について予算が大幅に削減された平成23年度からの流れは今につながる傾向として注目する必要があります。
このレビューシートには環境カウンセラーの目標数が5500人であることや、その事業について「事業仕分け」で「実施機関を競争的に決定(事業規模は縮減)し、将来的に地方/民間への移管を検討することを結論とする。」とされたことなど、興味深い内容多数が記載されています。ぜひご一読をお願いします。
環境カウンセラーに関する定義
(環境カウンセラー登録制度実施規程第二条1項よりまとめた)
環境カウンセリングとは、環境保全活動を行おうとする者に対して環境保全及び環境保全活動に関する知識の付与並びに環境保全活動に関する助言又は指導することである。
環境カウンセラーとは、環境カウンセリングを行うことを希望する者のうち、適切な能力・識見等を有する者として広く国民に対し推奨すべき者である。