NPO法人環境カウンセラー

Enviromental Counselors Union
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ESDサポートスペシャリスト認定通信講座

「ESDサポートスペシャリスト」は(特非)環境カウンセラー全国連会の登録商標です。登録日 2018年4月27日 登録第6039192号

「ESDサポートスペシャリスト」は (特非)環境カウンセラー全国連合会が認定します。


3級認定の開始や募集の詳細について

ESDについて

 ESD(最新バージョンはESD for 2030)はSDGsの目標達成のために国連で採択された新しい教育の方法です。ESDが目指すのは、持続可能な社会につながっていけるように現在の社会を変えることができる「変革の担い手を育てる」ということです。ESD(GAP、ESD for 2030)ではこの担い手を「チェンジエージェンツ(change agents)」と呼んでいます。

 「変革」とは「望ましいものとして共有された未来につながるように現在を変えること」です。その変革の担い手であるチェンジエージェンツを育てる教育がESDです。ESDは「認知的領域:知識(知る)」→「社会情動的領域:意識(動く)」→「行動的領域:行動(変える)」という3つの段階を経て学習者の考え方や行動を変え、社会変革プロセスに参加することを促します。そして、それは他人からの指導(ティーチング)によるのではなく、自らの学習(ラーニング)によって変わる(自己変容)ことを目指します。また、教育者(Educaters)は「教える人」ではなく、学習を推進するファシリテーターの役割を求められます。ESD for 2030によれば、学習の核心にあるのはクリティカル・シンキングと持続可能性の価値観です。

 一部にESDは学校で教えるものという考えがありますが、これは未来を作るのは子供だというあり得ない前提に立った誤解です。あなたは子供が未来を作るところを見たことがありますか。子供は未来に大人として生きるのであって、子供のままで未来を作る訳ではありません。このように未来という現在においては子供は私たちと同じ大人になっているのです。それでESDは「子供」に未来の責任を転嫁することはありません。未来を作り未来に責任を負うのは昔子供だった「現在」の私たち大人です。学校という枠で考えるのであれば、変革の対象は生徒(結果)ではなく、学校(原因)なのです。このことをESD for 2030ロードマップ』では「教育自体が変革を必要としている(Education needs to transform itself)」と述べています。

 ESDではバックキャスティングの手法をふまえ、かつてピーター・F・ドラッカーが指摘したように「未来は今日(現在)作られる」と考えます。因果関係を無視して結果である未来を直接変えるという発想はありません。つまり未来(結果)の原因は現在にあるので、現在を変えれば未来も変わると考えます。SDGsを含む『持続可能な開発のための2030アジェンダ』の表題が『我々の世界を変革する』となっているのはこのことを明確に表しています。

 変革の対象は未来ではなく現在の世界(若者を含む大人が作っている世界)だということを理解することがSDGsのスタートです。『ESD for 2030ロードマップ』の序文で、ユネスコ教育担当事務局長補のステファニア・ジャンニーニが「"我ら共有の未来"は私たちの現在の行動にかかっている(our common future depend on our present actions)」と明確に述べていることを忘れてはなりません。22世紀の悲惨なのび太家(未来)を変えるために、未来からドラえもんがチェンジエージェンツとしてやってきてのび太(現在)を変革しようと悪戦苦闘する「ドラえもん」がバックキャスティングの世界的な代表例です。

 このように考えると、ESDは現在の世界を構成する社会のあらゆる場所で実施されるものでなければなりません。そのためには様々な分野でESDを実施する方たちをサポートする環境人材が必要になります。ESDサポートスペシャリストはそのための専門家です。

あなたも、ESDサポートスペシャリストになり、SDGsの目指す持続可能な社会づくりに貢献してみませんか?

ESDサポートスペシャリスト 佐々木進市

3級認定受講者募集のお知らせ(第2期募集期間:2024年4月8日から5月7日まで

(2022年度から3級の認定を開始しました。)

受講人数:定員10名以内限定です。

受講生は書類(メール)とその後の面接により選考させていただきます。

受講料は59,300円(2回目までの認定審査料を含む)です。

オンデマンドとオンラインミーティング方式を併用した講座構成で、全国どこからでも参加できます。

講座修了後に認定試験があります。試験合格者が3級認定登録者になります。

 【講座内容】

国連におけるESDの推進機関であるユネスコの資料を基本に学習し、その習熟度に応じて認定を行います。

事業はオンデマンド講座(講座録画視聴など)及びオンライン講座(zoom)への参加(期間は六ヶ月で、認定基準に対応した内容を学びます)と、その後の認定審査(二ヶ月)から構成されます。

認定事業は全てオンライン(録画視聴及びライブ演習、審査)で行うものとし、認定基準は末尾に示すように定めます。

【オンライン講座(zoom)日程】

オンライン講座(zoom)は5月から10月まで月2回。第二、第四土曜日夜8時から1時間程度。

万一、都合により欠席される場合は振替日での受講可能です。

1回:5月11日(土) 2回:5月25日(土)    3回:6月8日(土)       4回:6月22日(土) 

5回:7月13日(土) 6回:7月27日(土)    7回:8月10日(土)    8回:8月24日(土)

9回:9月14日(土) 10目:9月28日(土) 11回:10月12日(土)12回:10月26日(土)

【審査期間と認定登録】

11月から12月中に審査を行い、合格者は2025年1月1日付けで3級認定登録証を授与します。

【応募方法】

以下の受付メールアドレスに、以下の項目を記載して応募してください。

受付メールアドレス→ rengokai@minnanoecu.com

1)件名を必ず「ESDサポートスペシャリスト講座希望」と記載してください。

2)住所(都道府県、市町村名までで結構です)

3)氏名

4)メールアドレス

5)志望動機(ESDスペシャリストになってなにをしたいのか、を200字以内で記載してください)

応募いただいた方には事務局より面接日時を調整するメールを差し上げます。

面接に合格された方は、受講料支払い、受講申請書の提出を経て正式に受講生となります。

【募集締め切り】

定員になり次第募集は終了になります。

 

 認定事業責任者 ESDサポートスペシャリスト 佐々木進市

 

 

ESDサポートスペシャリスト3級認定基準

認定基準に対応した講座内容を動画(オンデマンド)とオンライン講義により提供します。

受講生はパソコンでの受講環境(インターネット)、zoomでのオンライン環境をご用意ください。また、教材作成用として最新版のパワーポイントを使用できることが必要です。なお、可能な方には教材配信用YouTube登録もお願いします。

認定基準

(3級はESDとSDGsの全体像を理解しているかどうかを判定する入門レベルですので、むずかしい理屈で頭が痛くなることはありません。むしろ、「何だそうだったのか」という新鮮な発見がたくさんあると思います。お気軽にご参加ください。

  1. ESDサポートスペシャリスト認定制度の趣旨、内容を理解している。
  2. 2030アジェンダおよびSDGsとESD for 2030(ロードマップを含む)の関係及びそれぞれの概要、歴史的経緯の概要を理解している。「歴史的経緯」では1972年のローマクラブ報告書(成長の限界)から1987年のブルントラント委員会報告書(我ら共有の未来)を経て2015年のSDGsに至る歴史と、その流れを作る上で主導的役割を果たした日本人及び日本国の功績を把握します。
  3. ユネスコがESD実践者に要求している持続可能な開発の概念及びクリティカル・シンキングの概要を理解している。「持続可能な開発」の定義はブルントラント委員会報告書の中に「二つある」ことを把握していることが必要です。ほとんどの人は(環境の専門家を自称する人でさえ)このうちの一つしか知らないのが現状です。一つ目の定義とは「未来の世代が彼らのニーズを満たす能力を損なうことなく、現在のニーズを満たす開発(development that meets the needs of the present without compromising the ability of future generations to meet their own needs)」です。二つ目の定義は「バックキャスティング」が持続可能な開発にとって必然的なものであることを明確に示す定義ですが、その内容は講座の中で詳しく説明しますのでお楽しみに。
  4. ユネスコ及び国連グローバルコンパクト等作成の教材(注1,2)をもとに、SDGsに対応した簡単なESDプログラムを2種類(市民向け、企業・事業者向け)作成できる。なお、プログラムの作成方法は講座の中で説明し、プログラムの共通様式も講座の中で提供します。プログラムは学習者が認知的、社会情動的、行動的の三つの学習領域を通じて八種類のキーコンピテンシー(主要な変革能力)(注3)を育み、身につけることを目的としています。3級コースではこれらを簡略化したプログラムに挑戦していただきます。結果の出来不出来よりは作成努力を評価しますので尻込みしないで気軽に取り組んでいただければ大丈夫です。
  5. 自作したESDプログラムに基づいて10分程度の環境教材動画を作成・編集・配信できる。なお、「動画」はパワーポイントのスライドに声と顔を入れた簡単なものです。作成方法は講座の中で詳しく説明しますので、初心者でも簡単に作成できます。   

 

注1:ユネスコ作成の教材

『SDGsのための教育:その学習目標 』

    『Education for Sustainable Development Goals: learning objectives 』の日本語版です。

注2:国連グローバルコンパクト等作成の教材(主に企業・事業者用のESD教材として説明します)

『SDG Compass  SDGsの企業行動指針 』

    『SDG Compass : The guide for business action on the SDGs  』の日本語版です。

この中ではロジックモデル(インプット→アクティビティ→アウトプット→アウトカム→インパクト)を逆算的に(バックキャスティングとして)活用する方法も説明します。

注3:八つのキーコンピテンシー(主要な社会変革能力)

  1) システム思考能力  Systems thinking competency

  2) 予測能力  Anticipatory competency

  3) 規範認識能力  Normative competency

  4) 戦略能力  Strategic competency

  5) 協働能力  Collaboration competency

  6) クリティカル・シンキング能力  Critical thinking competency

  7) 自己認識能力  Self-awareness competency

  8) 統合的問題解決能力  Integrated problem-solving competency

 

 

あなたをSDGs時代の環境教育指導者として認定します。

ただいま、11月・12月受講生募集中!

2月1日付認定登録に間に合います。

オンライン3級受講者募集中!

ESDは国連が定めたSGDsの目標を達成するための教育です。あなたも、ESDサポートスペシャリストになり、SDGsの目指す持続可能な社会づくりに貢献してみませんか?

定員10名以内の少人数講座です。企業内研修の一環としての受講生も受け入れ可能です。

今期募集終了しました

わたしたちは、環境カウンセラーによる日本で唯一の全国組織です。

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